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2026.03.16

目が白い?それってホントに白内障…?

【目が白い?それは白内障かもしれません|早期発見と治療について】

「最近、うちの子の目が白くなってきました。これは白内障でしょうか?」

動物病院でとてもよくいただくご相談の一つです。

犬の目が白く見えると、多くの飼い主様が「白内障ではないか」と心配されます。

しかし、実際には目が白く見える原因がすべて白内障とは限りません。

 

角膜が白くなった状態、前眼房が白く濁った状態、水晶体が白くなった状態など…一言で目が白いと言っても白くなる場所により、原因や治療も様々です。

今回はその中でも「水晶体」が白くなる病気に関してお話しいたしますね。

 

まずは、「核硬化症」です。犬では加齢に伴い「核硬化」と呼ばれる変化が起こることがあります。

核硬化とは、水晶体の中心部分がやや青白く見える状態で、いわば老化現象の一つです。

見た目は白内障と似ていることがありますが、多くの場合、視力への影響は大きくありません。

そのため、日常生活に大きな支障が出ないことがほとんどです。

  

 

一方、「白内障」は水晶体が濁ってしまう病気で、進行すると視覚が低下していきます。

さらに進行すると失明するだけでなく、目の中で炎症が起こり、緑内障や網膜剥離が生じる可能性もあります。

特に犬では糖尿病や遺伝的な要因によって比較的若い年齢でも発症することがあります。

核硬化症と白内障は見た目が似ているため、ご家庭で正確に見分けることは難しいケースがほとんどです。獣医さんでも間違えていることがあるほどです。

そのため、専門の動物病院での診察や眼科検査によって判断することが重要になります。

もし「最近急に目が白くなった」「物にぶつかるようになった」「暗い場所で歩きにくそうにしている」といった変化が見られた場合には、早めの受診をおすすめします。

  

 

白内障は点眼薬などで進行を完全に止めることは難しいとされており、視覚の回復を目指す場合には手術が選択肢となります。

現在では医療機器や手術技術の進歩により、適切時期の手術により視覚回復が期待できるものとなっています。

早期に診断し、適切なタイミングで治療を検討することがとても大切です。

 

当院では白内障に対する眼科検査や白内障手術に対応しています。

目の状態を詳しく評価したうえで、手術の適応や治療方法について丁寧にご説明いたします。

「年齢のせいかな」と思って見守っているケースもありますが、実は治療により視覚を取り戻せる場合もあります。

 

目の色の変化や見え方に気になる点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

早期発見・早期治療が、大切な視覚を守ることにつながります。