犬と猫は痛みを隠す? ~見逃したくない ”痛い”のサイン~
「昨日まで元気だったのに、今日はなんか動きたがらない…」「いつもより寝ている時間が多いけど、ご飯は食べているから大丈夫かな?」「触っても鳴かないから痛くないんだよね…?」
犬や猫は、本能的に痛みや体調不良を隠すことが多い動物です。
野生では弱っている姿を見せることが命取りになるため、具合が悪くても普段どおりに見えることがあります。そのため、飼い主さんが「いつもと違う小さな変化」に気付くことがとても大切です。
こんな様子はありませんか?
以下のような変化が見られたら、どこかに痛みや不調があるサインかもしれません。
行動の変化 
- いつもより寝ている時間が増えた
- 動きたがらない
- 散歩に行きたがらない、途中で止まる
- ジャンプしなくなった
- 階段やソファへの上り下りを嫌がる
- 抱っこを嫌がる
- 同じ姿勢でじっとしている
- 隠れて過ごすことが増えた(特に猫)
「年齢のせいかな」と思いやすい変化ですが、関節や筋肉、神経などの痛みが隠れていることがあります。
表情やしぐさの変化
- 呼吸がいつもより速い
- 体を丸めてじっとしている
- 目を細めている
- 耳が後ろに下がっている
- 震えている
- 特定の場所を気にして舐め続ける
- 触ろうとすると嫌がる、怒る
このような場合は、まずは動画を撮って、早めに動物病院へご相談ください。
こんな時は迷わず受診しましょう
- 痛そうな様子が続く
- 歩けない、立ち上がれない
- 食欲がない状態が続く
- 呼吸が速い、苦しそう
- 触ると強く嫌がる
- 嘔吐や下痢を伴う
- 元気がなく、普段と明らかに違う
特に「急に様子がおかしくなった」「明らかに苦しそう」という場合は、早めの受診をおすすめします。
受診する時は
- いつから変化したのか
- 何をすると嫌がるのか
- 食欲・飲水量
- 排尿・排便
- 歩き方
- 嘔吐・下痢の有無
などをメモしておくと、診察時にも役立ちます。
また、「歩き方がおかしい」「いつもと違う動きをする」などは動画を撮っておくと、病院では見られない自宅での様子を伝えやすくなります。
受診後、お家でできる安静のポイント
痛みが疑われる時は、無理に動かさず落ち着いて過ごせる環境を作ってあげましょう。
- 静かで落ち着ける場所で休ませる
- 激しい運動や長時間のお散歩は控える
- ジャンプや階段の上り下りをできるだけ避ける
- 滑りやすい床にはマットを敷く
- 体が冷えすぎたり暑くなりすぎたりしないよう室温を調整する
- 食事やお水は無理に与えず、自分から口にするか様子を見る
毎日一緒に過ごしている飼い主さんだからこそ、「なんとなくいつもと違う」という変化に気付けます。
その小さな違和感が、病気の早期発見につながることも少なくありません。
「様子を見ても大丈夫かな?」と迷った時は、一人で判断せず、お気軽に当院までご相談ください。


