「最近、片方の目が少し赤い気がする。」
「なんとなく目を細めているけど、様子を見ても大丈夫?」
このようなご相談を受けることがあります。
緑内障は眼圧(目の圧力)が高くなり、視神経が障害される病気です。
初期は症状が軽く、結膜炎などと間違われることもありますが、進行すると短期間で視力を失うこともあるため、早期発見・早期治療がとても重要です。
今回は、ご自宅でも気付きやすい緑内障の初期症状について解説します。
緑内障の初期症状とは?

初期の緑内障です。軽度の充血や散瞳のみで、一見すると軽い結膜炎のように見えることもあります。
緑内障の初期には、次のような症状がみられることがあります。
・目が赤い(充血)
・涙が増える
・目を細める
・まぶしそうにする
・元気がない
・左右で瞳孔の大きさが違う
症状は軽いことも多く、「少し様子を見よう」と考えてしまう飼い主様も少なくありません。
放置するとどうなるの?

緑内障が進行した症例です。角膜が白く濁り、眼球が大きくなることもあります。ここまで進行すると視力の回復は難しい場合があります。
眼圧が高い状態が続くと、視神経へのダメージが進行します。
その結果、
① 視力が低下し、物にぶつかるようになります
犬は嗅覚や聴覚が優れているため、初期には気付きにくいことがあります。
しかし進行すると、段差を嫌がる、家具にぶつかるなどの変化がみられることがあります。
② 強い眼の痛みが出ることがあります
緑内障では眼圧が高くなることで、強い痛みを伴います。
目を閉じたままになる、顔を触られるのを嫌がる、食欲や元気がなくなるなど、一見すると眼とは関係ないような症状が現れることもあります。
③ 失明につながることがあります
緑内障で障害された視神経は、残念ながら元に戻すことはできません。
そのため、「もう少し様子を見よう」としている間に視力を失ってしまうこともあります。
当院で行う眼科検査

眼圧測定の様子です。ごく短時間で測定できます。
緑内障が疑われる場合には、眼圧測定を行います。
さらに必要に応じて、
・スリットランプ検査
・眼底検査
・涙液量検査(シルマーティアテスト)
・フルオレセイン染色検査
などを組み合わせ、緑内障だけではなく他の眼科疾患が隠れていないかも確認します。
まとめ
緑内障は、初期には軽い充血や目を細める程度の症状しかみられないことがあります。
しかし、進行すると強い眼の痛みや失明につながる可能性がある病気です。
「少し目が赤い」「いつもより目を細めている」など、気になる症状がありましたら、早めの受診をおすすめします。
次回は、「眼圧検査とは?痛くないの?」について、検査の流れや犬への負担について分かりやすく解説します。
ブルーム動物病院では、一般診療に加え、犬・猫の眼科診療に力を入れています。
福岡市早良区・西区・城南区を中心に、福岡市内および近隣地域から、ご来院いただいています。
白内障・緑内障・角膜疾患・ドライアイなど、犬・猫のさまざまな眼科疾患に対応しています。
このブログでは、飼い主様に分かりやすい情報発信を心掛け、犬・猫の眼の病気への理解を深めていただけるよう、さまざまなテーマをお届けしています。
「目が白い」「目やにが増えた」「目をショボショボする」「目が赤い」など、気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
ブルーム動物病院 院長・獣医師


