
今回は、子犬に多い“食べムラ”の原因と、適正な食事量の考え方についてお話します。
「昨日は完食したのに今日は食べない」
「おやつは食べるのにフードは残す」
子犬では、とても多いご相談のひとつです。成長期の子犬は食欲に波が出やすく、環境の変化や気分でも食べ方が変わります。ただし、“様子を見ていい食べムラ”と、“病気が隠れている食欲低下”を見分けることが大切です。
子犬に食べムラが起こる理由
① 成長に伴う食欲の変化
子犬の時期は成長スピードが一定ではありません。急にたくさん食べる時期もあれば、少し落ち着く時期もあります。
特に生後4〜6か月頃は、以前ほどガツガツ食べなくなる子もいます。
② おやつ・トッピングの影響
「食べないから」と毎回違うものを追加すると、“もっと良いものが出てくるかも”と学習してしまうことがあります。
- おやつが多い
- 人の食べ物をもらう
- 毎回トッピングが変わる
こうした習慣が、食べムラにつながることも少なくありません。
③ 環境や生活リズムの変化
子犬はとても繊細です。
- お留守番が増えた
- 来客があった
- ワクチン後
- 暑さや寒さ
- お散歩デビュー
こうした小さな変化でも食欲が落ちることがあります。
★「様子を見ていい」ことが多いケース
以下のような場合は、一時的な食べムラのこともあります。
- 元気に遊ぶ
- お水は飲めている
- 下痢や嘔吐がない
- 体重が減っていない
まずは食事時間を決め、15〜20分で片付ける習慣を作ってみましょう。
★こんな時は早めに受診を!
子犬は体力の余裕が少ないため、食欲低下が続くと急激に体調を崩すことがあります。
以下の症状がある場合はご相談ください。
- 半日~ほとんど食べない
- 元気がない・寝てばかり
- 嘔吐や下痢がある
- 低血糖のようにふらつく
- お腹が張っている
- 痩せてきている

食事量が不足したり長時間食べなかったりすると低血糖を起こすことがあります!!
食べが悪い時は、ふやかしたフードやウェットフードをペースト状にし、口元へ持っていったり、少量を口や頬の内側につけてるなどして食事のサポートをしましょう。
元気がない、ふらつく、ボーッとして反応が悪いなどの症状が見られる場合は、低血糖を起こしている可能性があります。特に小型犬の子犬では短時間で重症化することもあるため、早めに動物病院にご連絡ください。
★子犬のごはんの与え方アドバイス
1回量より「1日量」を意識しましょう
子犬は成長期のため、体重や月齢によって必要な量が変わります。
まずはフード袋に記載されている“1日の給与量”を目安にしましょう。しかし実は、“体重だけ”では決まりません。
子犬は『月齢』『犬種』『将来の予想体重』『運動量』『成長スピード』によって必要なカロリーが変わります。
その量を、月齢に合わせて数回に分けて与えます。
子犬の食事回数の目安
- 生後2〜3か月頃:1日3〜4回
- 生後4〜6か月頃:1日2〜3回
- 生後6か月以降:1日2回へ移行
一度にたくさん食べられない子犬は、少量ずつ分ける方が胃腸への負担も少なくなります。
「食べたいだけ」で良い時期もあります!
特に若い子犬は、成長に多くのエネルギーを使います。
痩せ気味で元気な子では、“しっかり食べること”を優先した方が良い場合もあります。
ただし、、、
- お腹を壊すほど食べる
- 急激に太る
- 大型犬で体重増加が急すぎる
こうした場合は注意が必要です。
★食べムラへの対応ポイント
- 食事時間を決める
- おやつを見直す
- フードを頻繁に変えない
- 適度に運動してお腹を空かせる
- 体重を定期的にチェックする
★フードをふやかすのもおすすめ
食べが悪い子犬では、ぬるま湯でふやかす・少し温めて香りを出すことで食欲が出ることがあります。
※熱すぎるお湯は栄養や風味を損ねることがあるため避けましょう。
「食べない=すぐ別のごはん」になってしまうと、さらに食べムラが強くなることがあります。
まずは“決まった時間にフードを出す”習慣を作ることが大切です。
子犬の食べムラは珍しいことではありません。
ですが、成長期だからこそ“ただの好き嫌い”と思い込まず、体調の変化をしっかり見てあげることが大切です。
「これって様子見でいいのかな?」と迷った時は、お気軽にご相談ください。
当院にはフードアドバイザーがおりますので、お食事に関するお悩みがありましたら一緒に考えていきましょう!!


