「目をショボショボしている」
「涙が多い、止まらない」
「目が白く濁って見える」
このような症状がある場合、角膜潰瘍(かくまくかいよう)になっている可能性があります。
角膜潰瘍とは、目の表面(角膜)に傷ができた状態です。
浅い傷であれば点眼治療で治ることが多い病気ですが、傷が深くなると手術が必要になったり、視覚に影響したりすることがあります。
角膜潰瘍ではどんな症状が出るの?
角膜には多くの神経があるため、小さな傷でも強い痛みを感じます。
よく見られる症状は、
- 目をショボショボする
- 目を閉じていることが増える
- 涙が多く出る
- 気にして前足で目をこする
- 白目が赤く充血する
- 目が白く濁る
などです。
「少し傷がついただけ」と思っていても、犬にとっては非常に痛みの強い病気です。
軽い傷でも早めの治療が大切です

浅い角膜潰瘍は、点眼薬で改善することが多い病気です。
しかし、傷がある状態で目をこすったり、細菌感染が起こったりすると、急速に潰瘍が深くなってしまうことがあります。
そのため、早めに診断を受け、適切な治療を開始することが大切です。
深い角膜潰瘍は緊急手術が必要になることも

角膜の傷が深くなると、眼球に穴が開いてしまう危険があります(角膜穿孔)。
このような場合は点眼薬だけでは治らず、手術が必要になることがあります。
治療が遅れると視力が低下してしまう可能性もあるため、早期治療が重要です。

破れてしまった角膜(角膜穿孔)
早期発見・早期治療で良好な経過が期待できます
角膜潰瘍は、早い段階で治療を開始すれば、多くの症例で良好な経過が期待できます。
そのためには、
- 正確に傷の深さを調べること
- 適切な点眼薬を選ぶこと
- 定期的に治り具合を確認すること
が大切です。
当院ではスリットランプ検査やフルオレセイン染色検査を行い、角膜の状態を詳しく評価したうえで治療方針をご提案しています。
まとめ
角膜潰瘍は、犬が目をショボショボする原因として非常に多い病気です。
放置すると傷が深くなり、手術が必要になることや視覚に影響することもあります。
目を細める、涙が増える、充血するなどの症状がみられたら、「様子を見る」のではなく、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
次回は、角膜潰瘍の診断で欠かせない「フルオレセイン染色検査」について詳しくご紹介します。
ブルーム動物病院では、一般診療に加え、犬・猫の眼科診療に力を入れています。
福岡市早良区・西区・城南区を中心に、福岡市内および近隣地域から、ご来院いただいています。
白内障・緑内障・角膜疾患・ドライアイなど、犬・猫のさまざまな眼科疾患に対応しています。
このブログでは、飼い主様に分かりやすい情報発信を心掛け、犬・猫の眼の病気への理解を深めていただけるよう、さまざまなテーマをお届けしています。
「目が白い」「目やにが増えた」「目をショボショボする」「目が赤い」など、気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
ブルーム動物病院 院長・獣医師



