「角膜潰瘍かもしれません。」
「フルオレセイン染色検査を行います。」
動物病院でこのように説明されたことはありませんか?
フルオレセイン染色検査は、角膜の傷を見つけるための基本的でとても重要な眼科検査です。
痛みはほとんどなく、短時間で行うことができます。
フルオレセイン染色検査とは?

フルオレセインは、鮮やかな黄緑色の色素です。
この色素を目に付けることで、角膜の表面にできた傷だけが緑色に染まります。
健康な角膜は染まりませんが、傷がある部分だけが染色されるため、肉眼では分かりにくい小さな傷も確認できます。
この検査って痛い?
特別痛くありません。検査では、少量のフルオレセインを目に付けるだけです。
通常は数分程度で終了し、多くの犬や猫で無理なく実施できます。
「目に色を付ける」と聞くと驚かれる飼い主さんもいらっしゃいますが、検査後は涙とともに自然に流れ落ちますので心配ありません。
この検査で分かること

フルオレセイン染色検査では、
- 角膜潰瘍
- 角膜びらん
- 傷の大きさ
- 傷の位置
などを確認できます。
また、治療中には傷が小さくなっているか、きちんと治癒しているかを評価するためにも重要な検査です。
ただし、傷の深さや感染の有無などは、この検査だけでは判断できません。
そのため、スリットランプ検査などと組み合わせて総合的に診断します。
正確な診断が適切な治療につながります

角膜潰瘍は、見た目だけでは軽症か重症かを判断できないことがあります。
当院ではフルオレセイン染色検査に加え、
- スリットランプ検査
- 涙液量検査(シルマーティア試験)
- 眼圧測定
などを必要に応じて行い、原因や傷の状態を詳しく調べています。
その結果をもとに、それぞれの患者さんに最適な治療をご提案しています。
まとめ
フルオレセイン染色検査は、角膜潰瘍を診断するために欠かせない検査です。
短時間で行うことができ、犬や猫への負担も少ない検査ですが、治療方針を決めるうえで非常に多くの情報が得られます。
犬や猫が目をショボショボしていたり、涙が多かったり、目が白く濁って見える場合は、早めに眼科検査を受けることをおすすめします。
次回は、「犬の角膜潰瘍はどれくらいで治るの?」について、治療期間や経過観察のポイントを分かりやすくご紹介します。
ブルーム動物病院では、一般診療に加え、犬・猫の眼科診療に力を入れています。
福岡市早良区・西区・城南区を中心に、福岡市内および近隣地域から、ご来院いただいています。
白内障・緑内障・角膜疾患・ドライアイなど、犬・猫のさまざまな眼科疾患に対応しています。
このブログでは、飼い主様に分かりやすい情報発信を心掛け、犬・猫の眼の病気への理解を深めていただけるよう、さまざまなテーマをお届けしています。
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ブルーム動物病院 院長・獣医師



