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2026.07.14

犬の角膜潰瘍はどれくらいで治る?|傷の深さによって治療期間は変わります

「角膜潰瘍と診断されました。どれくらいで治りますか?」

診察中によくいただくご質問です。

結論からお伝えすると、角膜潰瘍が治るまでの期間は、傷の深さや原因によって大きく異なります。

軽い傷であれば比較的早く改善することもありますが、深い潰瘍や感染を伴う場合は、治療が長期間に及ぶことや手術が必要になることもあります。

 

軽い角膜潰瘍なら比較的早く改善します

 角膜の小さな傷です蛍光色に光っています

 

角膜表面だけの浅い傷であれば、適切な点眼治療によって数日から1週間程度で改善することが多くあります。

ただし、自己判断で点眼を中止したり、再診を受けなかったりすると、傷が十分に治っていないこともあります。

症状が改善したように見えても、獣医師の指示に従って治療を続けることが大切です。

 

治療中は経過を確認することが重要です

 改善した角膜(上写真と同じ犬の数日後)

 

角膜潰瘍は、傷が順調に治っているかどうかを定期的に確認する必要があります。

当院では、フルオレセイン染色検査などを行い、

  • 傷が小さくなっているか
  • 新たな感染が起きていないか
  • 治療内容の変更が必要か

を確認しながら治療を進めています。

順調に改善しているように見えても、再診による評価はとても大切です。

 

深い角膜潰瘍では治療期間が長くなることもあります

 深い角膜の傷

角膜の傷が深くなると、治るまでに数週間以上かかることがあります。

また、角膜に穴が開く危険性が高い場合には、点眼だけでは治療が難しく、眼を守るために角膜を保護する手術が必要になることもあります。

傷が深くなるほど視覚への影響も大きくなるため、できるだけ早い段階で治療を開始することが重要です。

 

早期治療が回復への近道です

 改善した角膜(上写真と同じ犬の数ヶ月後)

 

角膜潰瘍は、早く見つけて適切な治療を行えば、多くの症例で良好な経過が期待できます。

一方で、

  • 目をこする
  • 点眼が十分にできない
  • 再診を受けない

などが原因で、傷が悪化してしまうこともあります。

治療期間を短くし、大切な視覚を守るためにも、獣医師の指示どおりに点眼や再診を続けることが大切です。

 

まとめ

犬の角膜潰瘍が治るまでの期間は、傷の深さや原因によって異なります。

軽度の潰瘍であれば比較的早く改善することが多い一方、重度の潰瘍では手術が必要になることもあります。

「少し良くなったから大丈夫」と自己判断せず、最後まで治療を続けることが、目の健康を守るためには重要です。

次回は、「犬の角膜潰瘍でエリザベスカラーは必要?」について、カラーを装着する理由や期間について分かりやすくご紹介します。

   

 

ブルーム動物病院では、一般診療に加え、犬・猫の眼科診療に力を入れています。

福岡市早良区・西区・城南区を中心に、福岡市内および近隣地域から、ご来院いただいています。

白内障・緑内障・角膜疾患・ドライアイなど、犬・猫のさまざまな眼科疾患に対応しています。

このブログでは、飼い主様に分かりやすい情報発信を心掛け、犬・猫の眼の病気への理解を深めていただけるよう、さまざまなテーマをお届けしています。

「目が白い」「目やにが増えた」「目をショボショボする」「目が赤い」など、気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

ブルーム動物病院 院長・獣医師