
こんにちは、ブルーム動物病院です。
先月、熊本県を震源とする大きな地震が発生し、その後も各地で地震や大雨による災害が相次いでいます。
被災された皆さま、そしてワンちゃん・猫ちゃんたちに、心よりお見舞い申し上げます。
地震や大雨などの災害は、いつ、どこで起こるかわかりません。
いざというとき、大切な家族であるワンちゃん・猫ちゃんを守るためには、日頃から「ペットのための備え」をしておくことが大切です。
9月1日は「防災の日」です。
この機会に、もしものときに備えて、ワンちゃん・猫ちゃんのためにできる防災対策を一緒に確認してみましょう!
① ペット用の防災用品を準備しておこう

人の防災用品と同じように、ワンちゃん・猫ちゃんにも必要なものがあります。
災害が起きたとき、必要なものを一つひとつ集めている余裕がないこともあります。
必要なものはあらかじめ防災バッグにまとめ、すぐに持ち出せるように準備しておきましょう。
普段使っているリードや食器なども、「いつも使っているものを持って行けば大丈夫」と思いがちですが、いざというときにすぐ持ち出せるとは限りません。
予備のリードや食器などを防災バッグに入れておくと安心です。
防災バッグには、次のようなものを準備しておきましょう。
- フード・水
- 常備薬・療法食
- 予備のリード・ハーネス
- 予備の食器
- ペットシーツ・猫砂
- タオル
- ビニール袋
- ウェットシート
- 排泄物を処理する用品 など
また、避難時に使用するキャリーやクレートなどは、防災バッグと一緒にすぐ持ち出せる場所に準備しておきましょう。
フードや水などは、少なくとも5日分、できれば7日分以上を目安に準備しておくと安心です。
特に、持病があり毎日お薬を飲んでいる子や、療法食を食べている子は、災害時に同じものがすぐに手に入るとは限りません。
少し余裕をもって準備しておきましょう。
また、防災バッグは準備して終わりではなく、定期的に中身を見直すことも大切です。
フードや水、お薬などの使用期限・賞味期限を確認し、必要に応じて新しいものと入れ替えておきましょう。
「防災の日」などをきっかけに、定期的に防災バッグの中身を見直してみてくださいね。
② キャリーやクレートに普段から慣れておこう

災害時には、ワンちゃん・猫ちゃんと安全に避難したり、避難先で過ごしたりするために、キャリーやクレートが必要になることがあります。
猫ちゃんはキャリー、ワンちゃんは体の大きさや状況に合ったキャリーやクレートなどを準備し、普段から慣れておきましょう。
普段ほとんど使っていないと、いざというときに怖がって入ってくれないこともあります。
特に猫ちゃんは、キャリーを「病院に行くときだけ出てくる怖いもの」と覚えてしまっていることも。
普段からお部屋に置いておき、中でおやつを食べたり、くつろいだりできるようにして、「安心できる場所」にしておくのがおすすめです。
ワンちゃんも、クレートの中で落ち着いて過ごせるように練習しておくと、避難先で過ごす際にも役立ちます。
③ 迷子対策も忘れずに

災害時には、大きな音や揺れに驚いて逃げ出してしまったり、飼い主さんとはぐれてしまったりする可能性があります。
そのため、
- 首輪・迷子札
- マイクロチップ
など、飼い主さんが分かるようにしておくことも大切です。
マイクロチップを装着している場合は、登録されている飼い主情報が現在の住所や電話番号になっているかも確認しておきましょう。
また、スマートフォンにワンちゃん・猫ちゃんの最近の写真を保存しておくこともおすすめです。
万が一迷子になってしまったときに、捜索の手がかりになります。
④ 日頃の健康管理も大切な防災対策
災害時には、避難所などで多くの人や動物と一緒に過ごす可能性があります。
普段とは異なる環境では、感染症やノミ・ダニなどの寄生虫が広がるリスクも考えられるため、日頃から、
- ワクチン接種
- ノミ・ダニなどの寄生虫予防
- 定期的な健康管理
を行っておくことも、大切な防災対策のひとつです。
また、災害時はいつも通っている動物病院を受診できるとは限りません。
持病がある子は、病名や飲んでいるお薬の名前・量などをメモしておいたり、お薬の袋や処方内容をスマートフォンで撮影しておいたりすると、いざというときに役立ちます。
ワクチンの接種歴や予防歴など、「うちの子の健康情報」をすぐに確認できるようにしておくと安心です。
⑤ 避難場所・避難方法を確認しておこう
災害が起きてから「ペットと一緒にどこへ避難すればいいの?」と調べるのは大変です。
お住まいの地域の避難場所や、ペットとの同行避難が可能かどうかを、あらかじめ確認しておきましょう。
ここで注意したいのが、「同行避難=避難所でペットと同じ部屋で過ごせる」という意味ではないことです。
同行避難とは、災害時に飼い主さんがペットと一緒に安全な場所まで避難することを指します。
避難所によって、ペットの受け入れ方法や過ごす場所、ルールなどは異なります。
ご自身の地域ではどのような対応になっているのか、自治体のホームページなどで事前に確認しておくと安心です。
もしものときのために、今日からできる備えを
災害への備えというと、「いろいろ準備しないと……」と大変に感じてしまうかもしれません。
まずは、いつものフードやお水を少し多めに用意してみる。
キャリーをすぐ取り出せる場所に置いてみる。
避難場所を家族で確認してみる。
そんな小さなことから始めてみましょう。
また、年齢や持病、普段食べているもの、性格などによって、必要な備えはその子によって異なります。
「うちの子の場合は、何を準備しておけばいい?」
「キャリーを嫌がるけど、どうやって慣らしたらいい?」
「シニアの子や持病がある子の防災について相談したい」
そんな日常生活のお悩みは、当院の看護師による「お悩み相談室」でもご相談いただけます。
「こんなこと相談してもいいのかな?」ということでも大丈夫です。ご希望の方は、お気軽にスタッフまでお声かけください。
いざというときに大切な家族を守れるよう、何も起きていない今だからこそ、「うちの子の防災」を一緒に考えてみませんか?


