犬・猫の「咳」と「くしゃみ」の違いをご存じですか?
~「逆くしゃみ」についてもご紹介します~
愛犬や愛猫が「ケホケホ…」「ハックション!」と症状を見せると、「風邪かな?」「病院に行った方がいいのかな?」と心配になりますよね。実は、咳・くしゃみ・逆くしゃみは似ているようで、原因や症状が全く異なります。
今回は、それぞれの特徴や受診の目安についてご紹介します。
★咳(せき)とは?
咳は、空気の通り道である気管や肺に刺激や炎症が起きたときに出る症状です。
特徴は頭を振らず、首を伸ばして「カッカッ」「ケホケホ」と息を吐きながら出します。
よく聞かれる音 
- カッカッ
- ケホケホ
- ゴホゴホ
- ガーガー(ガチョウの鳴き声のような乾いた咳)
考えられる原因
- 気管虚脱(小型犬に多い)
- 気管支炎
- 肺炎
- 心臓病(特に犬)
- アレルギー
- 腫瘍 など
「元気だから大丈夫!!」「年齢のせいかな」と判断せず、咳が数日続く、回数が増えてきた、食欲元気がない、運動するときつそうと感じたら、一度ご相談ください。咳は心臓病や肺の病気が隠れていることもあります。
★くしゃみとは?
くしゃみは、鼻の中にホコリやウイルスなどの刺激が入った時に、それを外へ出そうとする体の正常な反応です。
特徴は 出る瞬間に頭を振ります。
よく見られる症状 
- ハックション!
- 鼻水が出る
- 鼻を前足でこする
- 鼻が詰まっているような音がする
考えられる原因
- アレルギー
- ウイルス感染
- 細菌感染
- 歯の病気(歯周病など)
- 鼻の中の異物
- 鼻の腫瘍
くしゃみが数日続く、黄色や緑色の鼻水が出る、鼻血が出る、片方の鼻だけ鼻水が出る、顔を触られるのを嫌がるなど、症状があれば一度ご相談ください。特に猫では猫カゼ(猫ウイルス性鼻気管炎)でくしゃみや鼻水が見られることがあります。また、鼻の病気だけでなく、歯の病気が原因でくしゃみをすることもあります。
★「逆くしゃみ」って何?
「ブーブー!」「ズーズー!」「ガーガー!」と突然苦しそうに息を吸い込むような様子を見て、「息ができないのでは?」と驚かれたことはありませんか?これが、逆くしゃみ(リバーススニーズ)です。通常のくしゃみは空気を外へ勢いよく出しますが、逆くしゃみは鼻から勢いよく空気を吸い込む反射です。
どんな様子?
- 首を伸ばす

- 肘を少し開いて立つ
- 鼻からブーブー、ズーズーと音がする
- 数秒~1分ほどで自然に治まる
- 終わると普段通り元気に過ごすことが多い
特にチワワやポメラニアン、トイ・プードルなどの小型犬によく見られます。
なぜ起こるの?
はっきりした原因は分かっていませんが、
- 興奮した時
- 急にリードを引っ張った時
- 食事や水を勢いよく飲んだ時
- 花粉やホコリなどの刺激
- 香水やタバコなどのにおい
- 急な温度変化 などがきっかけになることがあります。
逆くしゃみは病気なの?
逆くしゃみ自体は病気ではないことも多く、ほとんどの場合は心配のない生理的な反応と考えられています。
しかし、、、
- 頻繁に繰り返す
- 1回が長時間続く
- 苦しそうで回復しない
- 呼吸困難のように見える
- 元気や食欲がない
- 失神する
このような場合は、気管や鼻の病気、心臓病など、別の病気が隠れていることもありますので受診をおすすめします。
📹病院へ来院する際のお願い📹
咳や逆くしゃみは、診察室では症状が出ないことも少なくありません。
もし可能であれば、スマートフォンで症状を動画撮影していただけると、診断の大きな手がかりになります。
「咳なのかな?」「逆くしゃみかな?」と迷った時も、動画があるとより正確に判断しやすくなります!
最後に咳・くしゃみ・逆くしゃみは、見た目が似ていても原因はさまざまです。
一時的なものもありますが、中には治療が必要な病気が隠れていることもあります。
「いつもと違うな」「少し気になるな」と感じたら、早めの受診が安心です。
気になる症状がありましたら、お気軽に当院スタッフまでご相談くださいね。



